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ドラフト1位が二人も輩出された、野球人材の宝庫、佐賀県基山町。知られざるその秘密に迫る!!そこに見えた秘密とは…

2016年ドラフト会議でベイスターズから1位指名を
受けた濱口遥大投手(神奈川大)。




濱口 b
ラミレス監督と、ゲッツ!




ここまでなら毎年良くある話だが、濱口投手の
出身地が非常に興味深い。



ジャイアンツのスター選手、長野久義選手と同じ
佐賀県基山町なのだ。

長野選手は2009年のドラフト会議で
ジャイアンツから1位指名を受け入団。




長野g原
原辰徳前監督と長野選手
原辰徳前監督のお父さんも佐賀県出身!





なんと、ここ数年の間に佐賀県基山町から
二人もドラフト1位が輩出
されているのだ。
そんなに大きくもない町からドラフト1位が二人も
出るところ(地域)は全国的にも無いのでは…





これを偶然と言うべきか、必然というべきか…
基山町という共通点は間違いなく影響している
と思う。




これは基山町には他の地域とは違う何かがありそうだ!
そう思った私は基山町がどんな町なのか
調べずにはいられなくなり、基山町について
調べてみた。






基山町は佐賀県の東端部に位置し、南側で鳥栖市に
接しているほかは福岡県に接する。


福岡市へは人口の10%以上が通勤・通学するなど
福岡都市圏の一部でもあり、福岡市、久留米市の
ベッドタウンとなっている。隣接する佐賀県鳥栖市とともに、
九州の陸上交通の要衝の地である。



基山町地図
基山町の所在地
佐賀県というより、もう福岡県




人口は17,000人半ばを推移しており、最近では
減少傾向にある。



町の立地も佐賀県の端っこで、人口も2万人
足らずの決して大きくは無い基山町から、
ここ数年で2人もドラフト1位を輩出するという快挙。


しかも長野選手はタイトルまで獲りスター選手と
なっている。





そのドラフト1位の二人が育った基山町は
野球が盛んで、町内には基山小学校、
若基小学校の2校があり、現在は3チームが活動する。

元々は6チームあったが、少子化や野球離れの影響で
半分に減ってしまった。




長野選手は小学生の時には
基山バッファローズに在籍し
濱口選手は基肄城(きいじょう)タイガースに
在籍していた。



長野bu
基山バッファローズの後輩に
囲まれる長野選手



なんのめぐり合わせか分からないが
二人が所属したこの2チームは今年から合併し
基肄城バッファローズとして活動している。


きいじょうブァッファ





中学校では長野選手は硬式の筑紫野ドリームスで
濱口選手は軟式の基山中で白球を追った。



ドリームズ
筑紫野ドリームズ


基山中
基山中



高校もこれまた対照的で長野選手は
野球学校の筑陽学園(福岡県)。
濱口選手は普通の進学校の三養基高校(佐賀県)に
それぞれ進学する。
ともに甲子園出場はならなかったが噂は広まっていた。



ちくよう 長野
筑陽時代の長野選手


三養基 濱口
三養基時代の濱口選手



二人とも中学校までは全くプロになれる様な
選手ではなかったそうだが、高校3年から
才能の片鱗が見え始め、大学で一気に才能が
開花しているのは共通
しているところだ。



大学は長野選手は日大(東京都)、濱口選手は
神奈川大(神奈川県)と、同じ関東に進学。



そしてご存知の通り、長野選手は日大で日ハムの
指名を、ホンダでロッテの指名をそれぞれ断り、
2009年ドラフト1位でジャイアンツに入団。


濱口選手は記憶も新しい、今年のドラフトで
ベイスターズに1位指名で入団。



二人とも決して、早熟ではなく大器晩成型で
ドラフト1位の評価を経てプロへの扉を叩く。




基山町という土地柄、長野選手の様に
中学から福岡県へ硬式の野球留学が多い。
そういった環境の中で過ごしてきたのも
一つの要因かもしれない。




また、ドラ1の二人以外にも基山町から
プロ野球選手になった内山正博投手(日ハム)や、
元 柳川高校の名将 末次元監督、元 鳥栖高校の
故 平野監督。
その平野監督の最後の甲子園出場
となった時のエース内山投手(2年で高校JAPAN)
等々、アマチュア球界においても人材の宝庫なのだ。



ひらのかんとく
故 平野監督(鳥栖高校)


末次かんとく
末次監督(今は真颯館高校)


ひでのり
内山投手(基山中-鳥栖-早稲田大)



その基山町は昔の野球ブームで育った30代~60代の
野球率も高く、その方々が部活や草野球を卒業し
次にするのがソフトボールだ。
(若いうちは草野球との掛け持ちも多数)




ソフトボールは野球に比べ、すべての距離が短く、
スピーディーさが売りで、持久力の衰えてくる
お父さん世代には持って来いなのだ。




基山町はソフトボールが盛んで、
町内に約40チームが存在している。
人口17,000人の町に40チームものソフトボール
チームがどれだけ多いかというと、基山町の男性は
発表によると約8,200人。



男性8,200人中、ソフトボールができる
対象年齢18歳~60代が約6割で4920人。


1チーム約13名で計算しても、13名×40チーム=520名。
4920人の対象男性中、競技人口520名と、実に10%の
方がソフトボールに携わっているのだ。

OB等を入れれば、その数はもっと増えるだろう。



隣接する人口7万人の鳥栖市(競技対象人口21,000人)
ですら、市内のソフトボールチームは20チームも無いので
その数がいかに多いかお分かりだろう。



また、野球もソフトも平日夜から基山町営球場で
ナイターリーグがあっており
、とても熱が高い。



町営球場
何人もの名選手を育ててきた基山町営球場



さらに、基山町は町に中学校が一つなので
地域の一体感が強く、地元愛を持つ方々の
割合が他地域に比べて、多い。



野球、ソフト熱が高く、地元愛が深い基山町の環境。
こういった環境だから、基山町からドラフト1位が
2人も輩出されたのかなと感じざるを得ない。



http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/255948
野球熱が高く、地元愛が深いから
こういうイベントも成り立つ。



そういう基山町の良さを話してくれる関係者から
話を聞いた。



基山町の野球・ソフトボール関係者の話では、

親世代がソフトボールや草野球の現役で、
少年野球や、中学野球をしている子供にとって
いい刺激になる。

また、その現役の親が少年野球等できちんとした
指導を行い、チームが強く選手が上手になる環境がある。
さらに、ソフトや野球の試合、練習に子供を連れて来て
大人の真剣勝負や技術、パワーを間近で感じ、それが
子供にとって良い教科書
として作用しているのでは』

ということだった。



地域の大人と子供の繋がりや、接する機会が多い事は
子供にとってプラスだし、実際に話を聞いたり
プレーを見たりする中で、良い循環が出来ている
のだなと感じる。




2度あることは3度あるで、是非とも3度目の
ドラフト1位の誕生に期待したいところだ!!



次は地元のホークスでドラフト1位を希望…
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コメント

ありがとうございます。

いつも分かり易い記事をありがとうございます!
とても面白く読ませて頂いております♪

ありがとうございます

いつも、楽しい記事ありがとうございますm(_ _)m
大変勉強になりますm(_ _)m

Re: ありがとうございます

才谷様

いつも記事を拝見いただき、ありがとうございます。
魅力ある面白い記事をもっと配信いたします!



> いつも、楽しい記事ありがとうございますm(_ _)m
> 大変勉強になりますm(_ _)m

Re: ありがとうございます。

園部様

初めてのコメントありがとうございます。
これからも楽しく投稿させていただきます。



> いつも分かり易い記事をありがとうございます!
> とても面白く読ませて頂いております♪

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